外国人の友人が、東京に移住して、東京で仕事をしようと決意したのは、今から10年以上も前の話になります。
当時の友人は、日本語は全く話せませんし、日本のこともよく分からないけど、今のまま生まれ育った祖国にいても、将来性がないであったり、自分の能力を生かしきれないといった判断だったのでしょう。
日本人がフランスやアメリカに移住するような感覚ですけど、そのまま、日本に移住して仕事をすることを決意しました。
この時は友人はまだ20代です。
現在、日本で生活をしている20代の方が同じように外国に移住して、全く言葉もわからないのに、そこで自分のできる仕事をしようと決意できる人がどれくらいいるのか?、疑問ですね。
失敗したらどうなるんだろうかとか?、仕事も全く決まってないのにどうするんだろうか?、言葉の問題はどうするんだろうか?
もし、自分が全く知らない海外に移住をして、そこで生活をすることを考えると、そのようになるかと思います。
実際に、最初に友人が選んだ東京の所在地は、東京都内ではなくて、実は埼玉県だったのですが、普通の外国人の方であれば、埼玉県の事を知らない人の方が多いのではないかと思います。
車で走っていたり、電車に乗っていれば、知らない人であれば普通に東京都内だと勘違いしてもおかしくないのが埼玉県です。
埼玉県というのは東京のすぐ北に隣接している大きな県の事で、電車のインフラが発達した東京では、埼玉県であっても、東京側(南側)あたりであれば、逆に東京よりも通勤がラクになるといった重要な場所です。
あとは、家賃も比較的安めな物件が多くなる為、日本人であっても東京ではなくて、あえて埼玉県に住所を選ぶ人も多いのです。
埼玉県であれば、都内への通勤手段は、川口市方面であれば京浜東北線、戸田市方面であれば埼京線を利用しますが、特に埼京線は渋谷、新宿方面には、相当早く移動できる為、本当に便利な場所です。
ただし、埼京線=痴漢が日本一最強な電車?といったイメージはありますし、通勤時間帯は超満員ですから、それには耐えないといけませんが・・・。
そんな埼玉県ですが、東京へのアクセスは抜群ですし、家賃が安い事もありますから、その地域のUR賃貸を見つけて、友人は、うまく選ぶ事が出来るようになりました。
現時点では、UR賃貸については、外国人でも手軽に契約できる、日本の不動産物件であるとの認識で構いません。そのうち詳しく説明しますので。
友人が埼玉県とUR賃貸を知る事ができたのは、同じ外国の方で、既に東京に移住している現地のコミュニティーに参加して、積極的に相談をした結果になります。
連帯保証人が必要なくて、東京都比べれば家賃も安くて、外国人が契約できる埼玉県のUR賃貸なのですが、流石に誰でも借りれるという訳ではなくて、最初の契約段階で、ある程度のお金は必要になります。
UR賃貸でしたら、日本人でも首をかしげる風習である、礼金、更新料、連帯保証人などは必要ありませんが、やはり、初回の敷金や家賃というのは必ず必要になります。
また、UR賃貸自体が市営住宅のように安いイメージがあるかもしれませんが、基本的にUR賃貸というのは、とても割高な物件が殆どです。
都内のUR賃貸で言えば、家賃は10万円から35万円位が普通ですから、この金額をおいそれと毎月支払えるのは、日本人であっても難しい人の方が多いくらいです。
埼玉県の若干古めのUR賃貸であれば、家賃6万円位から高くても10万円位で契約できますから、この家賃が支払える事と、敷金を用意できる事、更には最初の契約時にUR賃貸が要求する条件を満たす事が出来れば、無事契約に進む事ができます。
次回は、UR賃貸を外国人が契約する際の条件と、UR賃貸がなぜ?、連帯保証人を必要としていないのかをご説明予定です。