東京都内の駅直結マンションは実は不便?|駅直結物件の謎

地方になくて東京にあるものといえば、東京タワーが最も有名ですが、乱立するほどの過剰なタワーマンションがどこを歩いていても視界に入ってくるのも、東京ならではの景色だと言えるでしょう。

当然、地方と比べると交通機関が異常に発達している東京ですから、電車の駅がいたるところにありますし、地上だけでなくて地下にもいたるところに、電車の路線が通っています。

そのような東京のマンションの評価をする査定の一つに、駅から徒歩何分といった表示が不動産には必ず表記されている為、一般的には駅から近いほど価値が高い物件であるといった認識が持たれています。

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東京都内では、駅に近いほど、物件の家賃も高くなる傾向にあります

大抵は、駅から徒歩何分といった表記自体地図上で物件と駅を直線で結んで、その距離から時間を割り出した適当なものであり、実際に人が歩いてみると、不動産業者の資料どおりの時間で移動できたことがありません。

一種の詐欺みたいな物なのですが、不動産業界では当たり前の行為であり、物件から徒歩何分といった表記をまともに信じる方が悪いと言った状況なので、実際にご自分で歩いてみて確認するのが一番です。

 

 

大抵は、表記されている徒歩時間よりもはるかに移動時間がかかります。

実際に東京都内で生活してみればわかりますが、重要なのは駅に近い物件ではなくて、利用価値がある駅になるべく近いとか、徒歩時間が多くても、より多くの駅を利用できる物件の方が利便性が高いことが多くなります。

ですから、駅から徒歩何分=物件の価値ではありませんので、不動産屋の資料を間に受けないようにしておきましょう。

そこで登場するのが、東京のマンションの究極とも言える「徒歩0分」といった表記のある物件になります。

徒歩0分自体が、常識的に考えればあり得ない話なのですが、これは玄関を出て駅のホームに行く時間のことではなくて、地図上で物件の敷地内から駅に直線を引いて、その時間を不動産屋の都合で示した物です。

その物件の敷地内に駅がある、もしくは隣接する場所に駅があるから、徒歩0分といった表記になっているといいますか、業者がそのようにしているだけの話です。

ちなみに、徒歩0分の物件というのは、その名の通り駅直結物件のことになりますが、このような物件は駅直結マンションといった表記の方が多いかもしれませんけど、どちらも同じことを意味します。

 

 

駅直結マンションの駅は実は案外使いにくいのが現状

東京都内の駅直結マンションで最も有名な物件と言えば、港区の六本木にある「東京ミッドタウン・レジデンシィズ」ではないでしょうか?

こちらは一般人を拒絶するような価格設定になっていて、なんと一番安いワンルームでも47万円からといった大変高額な物件になり、最高金額は普通に200万円を超える都内でも有数の高額物件です。

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立地に関しても、ここ最近で六本木の大規模再開発を行った地域にある物件ですから、設備なども全体的に比較的新しく、物件自体には文句の言いようがありません。

周辺環境があまり良くない六本木になりますけど、物件自体は優れていますから、もし、金銭的に契約できる方であれば、一度契約してみるのも良いかもしれませんね。

そのまま、エントランスを出て、大江戸線の六本木駅に歩いていけますから・・・。

東京ミッドタウン・レジデンシィズを契約するような人であれば、駅直結物件であっても、電車を使うことは殆どなくて、車移動がメインになるでしょうから、駅直結がメリットがある訳ではないかもしれませんが、東京ミッドタウン自体がそういった構造ですから仕方がありません。

また、地下には割高ですけどスーパーなどもありますし商業施設もありますから、資金的な余裕があれば、東京ミッドタウン・レジデンシィズだけで生活ができることになります。

あとは、若干ランクを落として、同じ大江戸線の勝どき駅直結の勝どきビュータワーも駅直結物件になるのですが、こちらは東京ミッドタウン・レジデンシィズと比べるとはるかに庶民的で、安い部屋なら10万円代後半から契約することが可能です。

いくら庶民的といっても、中央区の勝どき駅直結物件である以上、利便性はそれなりに良いこともあり、大体の相場の部屋は20万円から30万円代になりますので、誰でもおいそれと契約できる物件ではありません。

勝どきビューワターの場合は、エントランスを出て、地下通路を使ってそのまま大江戸線勝どき駅のホームに移動できる訳ではなくて、一旦地下部分のオープンになっている敷地外に出て移動しないといけません。

 

 

大江戸線のメイン利用は結構大変で不便なことが多い。

東京ミッドタウン・レジデンシィズも勝どきビュータワーも、駅直結物件であり、その路線は大江戸線になるのですが、一度でも大江戸線を使ったことがある人であれば、その混雑ぶりや、地下深くを走っていることの面倒さに嫌気をさしたことがあるのではないでしょうか?

六本木の大江戸線六本木駅などは、あまりに地下深くにあり、人が多すぎることから、エスカレーターに乗っているだけで、朝から鬱になりそうですし、勝どき駅に関してもも、最近近辺で巨大なタワーマンションが次々建設されているため、今後も利用者は増える一方です。

利用者が少ないのであれば、大江戸線でも駅直結は大きいのでしょうけど、あまりに人が多すぎることや、今後もさらに増える要因しかないのであれば、駅直結物件をあえて選ぶ必要はないかもしれません。

ただ、訪問者がその路線を使ってご自宅に来る場合は、大変便利ですから、それを考えると、駅直結物件を選ぶのもよいのでは?と思ってしまうところが悩ましいところです。


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Updated: 2015年6月17日 — 8:09 AM