東京湾で釣ったハゼは食べる事が出来るの?|放射能汚染とセシウム

2011年には福島第一原発が爆発して、関東一帯がチェルノブイリのようになるのかと思われたりもしていますが、今の所は東京では問題なく爆発前となんら変わらない生活ができています。

原発の爆発により、セシウムなどが大量に飛翔して、群馬県や栃木県では湖のワカサギが釣れなくなってしまったり、山では規定量を超えるセシウムが検出されているイノシシや鹿が今でも多く見つかっています。

東京電力や日本政府自体が全く信用できず、放射性物質が大雨で行方不明になったり、どのような処理をしているのか全くわからないようなダメな状態ですけど、東京湾の状態はどうなのでしょうか?

 

東京湾はその構造上、放射性物質が蓄積しやすい?

 

東京湾というのは、その地形の問題で、大きな河川が何本も湾内に流れていて、湾の底にセシウムなどの放射性物質が大量に蓄積されるといった報道が、爆発当時はされていましたが、そのような報道は最近では見かけられません。

実際に、東京湾で釣りをしている人も多く、表立った放射能汚染の問題は現時点ではありませんし、放射能汚染以前に、東京湾の水は汚れていて、お世辞にも綺麗な海ではありませんから、そこで釣ったハゼはどうなの?と誰しも心配になるものです。

そのあたりについては、東京都が定期的に河川で捕獲した魚の検査をしているらしくて、その結果でハゼに問題があったことはありませんが、ハゼ自体が1年しか生きない魚なので、放射性物質が蓄積される事はあまりないのかもしれませんね。

ただ、ハゼ以外の魚については、規定量以上のセシウムが検出されて、その後は捕獲や持ち帰りを非推薦にする声明が、こっそりと東京都のホームページで公開されていたのですが、報道にはなっていないようです。

 

東京湾前の大型河川(江戸川)で釣れたウナギが規定量のセシウムに汚染されている?

 

東京湾につながっている大型河川である江戸川にて捕獲されたウナギを東京都が調べた所、規定量以上のセシウムがウナギの体内から検出されて、その後にこっそりと再とこで公開され、ウナギの捕獲をしないようにとの声明が発表されました。

現在は、捕獲しているウナギから規定量以上のセシウムは検出されておらず、特に持ち帰っても捕獲しても良い感じになっているようですが、未だ予断は許さない状態である事には違いありません。

ウナギというのは、ハゼとは事なり長期間において生きる魚ですから、そのウナギと生息域が被っているハゼについても、全く危険がないわけではないのですが、現時点ではハゼからは規定量以上のセシウムは検出されていないようです。

よって、東京都が調査している都内の河川や海で捕獲されるハゼについては、食べても放射能に関しては問題がないという事になります。

 

東京湾のハゼは放射能汚染も化学物質汚染も大丈夫なの?

 

他の化学物質の汚染については、どこの専門機関も調査などは行っていないため、絶対に東京湾のハゼが安全であるとは言えないのかもしれませんが、国や東京都の公式見解が正しいとすると、東京湾で釣ったハゼは食べても問題がないという事になります。

もともと、ハゼ自体が日本各地の汽水域に生息している魚ですし、汽水域というのは生活排水で汚れている事が多く、地方などでは下水道が普及しておらず、生活排水がそのまま大量に流れているような場所もたくさんあります。

そのような河川や海というのは、莫大な税金を使って、下水道がほぼ完全に整備されている東京都の河川や海よりも、はるかに汚い事が多いですし、そのような場所で釣ったハゼも地方の人は普通に食べていますが、これまで問題になった事は特にありません。

水俣病とか、イタイイタイ病といった、化学物質や水銀などに汚染された河川というのは、中国はともかく、現在の日本では殆どないでしょうから、東京都と国が東京の河川や東京湾で捕獲したハゼを検査して、放射能汚染の問題がないといっているのであれば、普通に食べる事ができるという事になりますね。

ただ、特に気になって仕方がない方は、東京湾で釣ったハゼは食べずにその場でリリーするのも良いかもしれませんが、ハゼは年魚といって、一年間のみしか生きれませんし、ウナギと違って成長も早い為、そこまで神経質になる事はないのではないでしょうか?

ハゼ釣り自体はとてもたのしい釣りですから、ご家族で東京湾の各地でハゼ釣りをして楽しむと良いでしょう。

Updated: 2015年9月24日 — 1:46 AM