最近では、ポルシェの911GT3ですらオートマ仕様になってしまい、MT仕様の車両が販売されなくなっている事を見ても、世界的にMT車の需要というものは確実になくなってきていて、商業車を除き、殆どがオートマ仕様になっている様です。
ポルシェの911GT3というのは、ポルシェが開催しているワンメイクレースのカレラカップに出場できるレギュレーションを満たした車両であり、最初っからレース用の車両として開発されていて、それを一般車向けに調整したモデルを販売しています。
ポルシェの車も段階的にオートマ仕様の車が増えていったのですが、その中でも911GT3だけは最後までMT仕様を守り抜いていたMT仕様の車が好きな人にとっては最後の砦だったのです。
しかし、時代の流れでその911GT3ですらオートマしか販売されない様になってしまっている現状を見れば、MT車を購入する人は買いたくてもそういった車自体が殆ど売られていないといった状態である事に気がつく事でしょう。
MT仕様の車は一部のスポーツカーか商業車のみしか売られていない現実。
かつては、車といえばMTだったのですけど、現在は既に車といえばオートマ車になっていて免許を持っていてもAT限定免許の人も多くて、クラッチペダルの扱い方すら全く分からない人も増えてきました。
そのため、MT車はどんどん売れなくなっていて、一部のスポーツカーか商業車にしか搭載されておらず、それ以外の普通の車を運転する場合はオートマ仕様の車しか乗る事がない人も大変多いのです。
その結果、どうなるかと言えば、MT車を運転したい初心者の人、教習所に通っていてまだ免許を持っていない人が免許を取得したすぐ後に、公道でMT車の運転の練習をするのが大変困難になってきている状態になっています。
かつては、だれでもMTの運転ができたため、免許取立ての頃はベテランの人に隣に座っていただいて、公道で車の運転の練習をしたものなのです。
MTの免許を取得しても運転を教えてくれる人がいなくなっている?
しかし、それも今は昔の物語になってしまって、MTの車を運転したければ、自分でそれを購入して誰にもそだんできずに自分で運転の練習をする時代になってきています。
MT車が好きな人にはますます厳しい時代になってきているのですが、誰でも最初は初心者ですし、運転が下手とか車両感覚がないのは当たり前ですから、いくら免許を取得していても普通に一人で運転ができる様になるまでには何度もぶつけるのも普通ですし、交通事故を起こす確率も高くなります。
しかし、法律上免許取立ての人でも、運転のベテランの人でも、いずれも車の運転をする事は全く問題ありませんから、下手とかうまいにかかわらず、同じ公道を運転する事になるため、大変危険な状態になる事が多いのです。
東京の道路を初心者がMT車で運転するのは大変危険。
初心者の方が東京の道路をMT車を使って運転をするのは、正直って大変危険ですからなるべく避けたほうが良いのですけど、そうは言っても運転をしないと練習にもなりませんから、最初は必ず搭乗者をのせてから、人通りが少ない広い道路で運転する様にしましょう。
東京の道路は初心者お断りと言ってもいいくらい複雑な構造をしている道路が多い上に、交通量も圧倒的に多い事もあり、オートマ車であっても初心者に厳しいわけですから、それが初心者でMT車になると一気にハードルが高くなる訳ですね。
交通量が多い事、道路の構造が複雑な事は全ての初心者にとって脅威そのものなのですが、MT車を運転する人は更に面倒な状況に巻き込まれる事が多いのが東京の道路であり、その理由が何かといえば、東京の道路は想像以上に坂道が多いという事なのです。
坂道が想像以上に多くて交通量が多い道路を初心者が運転するのは厳しい。
坂道が多いという事は、当然ながらMT車ではブレーキを踏んでいないとバックしてしまう事を意味しますし、初心者にとっては坂道発進が何度も続く様な運転をしていると途中でパニックになる事もあります。
更に交通量が多いため、大渋滞になると坂道が断続して続いている道路をMT車で運転する事になるため、とてもではありませんが初心者が安全に運転できる様な状態ではないのです。
また、東京の商業施設というのは立体構造の駐車場になっている事が殆どですから、そこの駐車場が大渋滞をしている場合は、急勾配の施設内の道路で坂道発進や停車を何度も繰り返す事になりますので、殆どの場合で後続車にぶつける事になってしまいます。
東京でMT車を運転する場合は、最初は交通量が少ない場所で広い道路、交通量が少ない時間帯で慣れている人に登場していただき、何度も練習をしてから一人で運転する様にしていくのがお勧めです。