地方で育った方でしたら、病院などに行く際には、朝から両親がタクシー会社に電話をして、自宅までタクシーに迎えに来てもらっていたような光景を見たことがある人が多いのではないでしょうか?
その間に出かける準備をして、自宅前などでタクシーが到着するのを15分前後くらい待っていたはずです。
基本的に、タクシーというのは指定した場所まで迎えに来てくれて、そこから指定した場所まで送ってくれるといった個人を運ぶ為の営業車両ですから、これが田舎ではごく自然なタクシーを利用する風景になります。
ですから、タクシーを使う際には、タクシー会社に電話をするといった流れになっているのが地方では常識的な話になるのですが、東京ではそうではありません。
東京ではタクシーを電話で呼ぶ必要がない?
電車やバスの交通網が極端に発達している東京であれば、移動でタクシーが必要になる条件自体が、正直言って普通の人にはあまりありません。
体調不良とか、急いで移動したい、他の人と同じ乗り物に乗りたくないけど送迎してくれる人が周囲にない人の場合は、タクシーを使うことになります。
そこで、タクシーが必要になれば、タクシー会社に電話をするのかと言えば、そのような必要性はなくて、東京都内ではそこら中でタクシーが走っていますので、それを呼びとめれば問題ありません。
また、タワーマンションなどではマンションの前にタクシーが常時停車しているのが当たり前のようになっていますから、お住いの環境次第では、エントランスを出ればそのままホテルのようにタクシーを利用することができます。
まあ、タクシーを利用しない住民からすれば、タワーマンションの前の道路にいつもタクシーが止まっていると、駐車場の出し入れや走行時の危険度から、迷惑この上ないのですが、一線を越えたタクシー以外は許容範囲かもしれません。
自宅前にタクシーが停車していないような環境の人でも、しばらく自宅まで待っていれば、タクシーが必ず通っていますので、それを呼び止めば問題ありませんし、わざわざタクシー会社に電話をするよりもそちらの方が早いことが殆どです。
田舎と東京のタクシーの料金が同じなのはおかしいのでは?
田舎であれば、タクシードライバーが指定した自宅まで迎えに来てくるのですが、東京ではそれがありませんので、東京のタクシーの場合は指定された場所まで迎えに行くといった工程が殆どありません。
それで、初乗りの料金やメーターで追加される料金が同じであるなら、それはおかしな状態になっていることになるのですが、タクシー自体がお客さんを乗せた瞬間からの移動距離のみで計算しているので、仕方がないのかもしれません。
それだけを考えれば、地方のタクシーの場合は、東京よりも料金を高くしても良いとは思いますけど、タクシーを保管する都内の駐車場や施設にかかる税金を含めた割高なコストを考えると、迎えに行く工程を除外した状態で地方と同じ料金で、整合性が取れているのかもしれませんね。
タクシードライバーの待遇については、経営者が殆どを吸い上げる仕組みが完成していて、従業員は低賃金が基本ですから、東京も地方もそれに関しては大して変わらないと思われます。
ただ、タクシーの初乗り730円?はどう考えても高すぎるので、普通の人はバスか電車を移動手段に使った方がお得です。