毎年、夏頃になると、暑い中でも東京の至る所で釣竿を持って釣りをしている人を見かける事が多くなると思いますが、よほど大きな釣りの仕掛けを持っている人以外は、大抵はハゼ釣りをしている人だと思って大丈夫です。
東京自体が東京湾全体に面している事や、東京湾につながっている大きな川が沢山ある事などから、本来はハゼに限らず色々な魚の釣りに適した環境だと言えますし、最近では川も綺麗になってきたのか鮎も戻ってきているとか・・・。
しかし、多摩川ではグッピーやエンゼルフィッシュなどの熱帯魚が繁殖してしまったり、江戸川では2メートル級のアオウオが繁殖してしまっている状態です。
外来魚が繁殖をしてしまっている時点で、本来の魚の生態系がどんどん変わってきてしまっているのですが、それでも江戸時代から行われているハゼ釣りは今もなんら変わる事はありません。
外来魚が増えてもハゼは全く問題がない魚
いくら外来魚が増えたとしても、ハゼは他の魚と違って激減や絶滅する自体が殆どありませんし、個人で釣って食べる分には大変美味な魚なのですが、捕獲を業としてみた場合は商業的な価値も殆どないため、ウナギやマグロのように乱獲される事もありません。
まあ、ハゼは年魚と言って一年間しか生きれない魚ですし、大量に卵を産み付けるため、いくら個人が1000匹単位でが釣り上げても、その程度では個体数が減る事もありませんし、お構いなく次から次から増えていきます。
誰でも気軽に釣る事ができて、東京湾のハゼが食べれるのかどうかについては、個人的な主観になりますから敢えて触れませんけど、ハゼはてんぷらや味噌汁、お雑煮など、色々な用途に使えてかなりの美味な魚です。
ただし、ダボハゼと呼ばれている黒っぽいハゼが太ったような魚は全然美味しくないので、釣ったら逃がしてあげても良いかもしれませんが、殆どの釣り人はその辺に放り投げて処分しているようです。
ダボハゼとマハゼは生息地域がかぶる事が多いため、ハゼ釣りをしていると外道として釣れる事もあるのですが、ダボハゼが全く釣れないポイントもありますし、ダボハゼばかりが釣れるポイントもあります。
あまりにダボハゼばかりが釣れるようなポイントでは、一旦そこから移動して他の場所で釣りを再開しても良いかもしれません。
そんな訳ですから、ハゼ釣りの場合は東京ではどこでも気軽に釣る事ができて、仕掛けを持っていなくても、江戸川放水路などの有名なハゼの釣り場に行けば、釣り道具のレンタルや釣り餌の販売までやっています。
釣り具ショップに行っても、ハゼ釣り用の安い釣り竿と仕掛けのセットが2000円前後で売られていますから、それを買って餌のイソメも買えば、その場でハゼ釣りを楽しむことができるくらいお手軽です。
他の魚の場合は、こんなに気軽に釣りなどできませんから、いかにハゼが気軽に釣ることができる魚であり、それをするメリットがあるくらい美味な魚であるかがわかる話ですね。
例えば、ダボハゼの場合は、いくら気軽に釣れると言っても、誰もダボハゼを狙って釣っている人は居ませんし、その理由は食べても美味しくないから以外には考えられませんから、簡単に釣れる魚だけでは皆さん、あそこまで真剣に釣りをしないのです。
気軽にできるハゼ釣りであっても服装と靴だけは気軽ではダメです。
ハゼ釣りは、手ぶらで都内を歩いていて、単にその場で釣りをしたくなったら数千円の出費で釣りが可能なくらいお手軽ですし、東京はハゼが釣れるポイントが沢山ありますから、本当にお気軽です。
しかし、いくら簡単にハゼ釣りができるからといても、短パンとビーチサンダルのような格好では、ハゼを釣ることはおすすめ出来ません。
橋の上などの安全な場所に椅子を持って行き、その椅子に座ってのんびり釣るのであれば、短パンとビーチサンダルでも良いでしょうけど、大抵の場合は、テトラポットや岩場などを移動しながらハゼを釣る人が多いのではないでしょうか?
その際に、海や河口には潮の満ち引きがあり、普段海に浸かっているテトラポットや岩場などの場合は、大変滑りやすくなっているため、ビーチサンダルなどでそこを移動していると滑って大怪我をしてしまう恐れがあります。
普段は海に沈んでいるテトラポットや岩場を見分ける方法はとても簡単であり、フジツボが付いているかどうかだけを見るだけ判断は可能ですが、滑って転んだ場合は、フジツボでも大怪我をする可能性もあります。
テトラポットや岩場で滑って転んだ場合は、最悪二度と歩けなくなる恐れがありますので、気軽にハゼを釣っていて、そのような状態になるのは絶対に避けないといけません。
突発的に東京でハゼを釣りたいと思った際には、短パンやビーチサンダル、ハイヒールなどの服装であるのであれば、その場で思い留めておくのが良いかもしれません。