東京の川や海で飛び跳ねている大きな魚の正体|誰も釣らない理由

東京というのは東京湾に面してる都合上、そこに流れる大きな河川が沢山ありますし、周辺が河川や海に囲まれているような場所が湾岸地区など以外でも沢山あります。

荒川、隅田川、江戸川など、そうそうたる大きな河川が名を揃えていますし、渋谷などでは土地を有効活用するために、川は地下深くに埋められている状態なのをご存知でしょうか?

そのような大きな川と海が近くに有る東京の街並みを歩いていると、夏頃であれば、川とか海で大きな魚が沢山ジャンプしているのを至る所で見かけるようになります。

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恐らく、東京で生活をしている人であれば、ジャンプのたびにものすごい水の音がしますから、一度はそういった光景を見た事があるのではないでしょうか?

一匹跳ねたと思ったら、次から次から他の魚もジャンプを始めますので、ある意味都会の中で不思議な光景を目にする事になるでしょうか?

ぱっと見で、大きな魚が跳ねているのは分かるのですが、一体どのような魚が跳ねているのか?、もし、気になった人がいましたら、それはカラスミの元になる魚だと思えば分かりやすいかもしれません。

 

東京の川や海で跳ねている大きな魚の正体はボラ。

 

東京の川や海でジャンプしている魚の大きさを見ると、かなりの大きさである事が分かりますし、カツオが丸く細長くなったような体型をしている魚ばかりである事が分かると思います。

いろいろな種類の魚が跳ねている訳ではなくて、必ず同じ種類の魚だけが跳ねています。

このジャンプをしている魚の正体はボラという魚であり、カラスミはボラの卵巣を原材料として製造される珍味であり、イクラとか明太子といった感じで、魚の卵や卵巣を利用した食品はボラから作られる訳なのです。

まさか、そのような魚が東京の川とか海で沢山跳ねているなどは、知らない人が聞けばびっくりするかもしれません。

通常、イクラや明太子の原材料になる、鮭とかタラといった魚は船で沖や外洋に移動しないと見る事もできないし捕獲できないものなのですが、カラスミの原料になるボラだけは、東京の川とか海の至る所で見る事ができる事を考えるとちょっと不思議な魚かもしれません。

ボラ自体はあまり美味しい魚ではありませんし、汚い水でも生きていけますからそういった地域のボラはまずくて食べれたものではないのですが、きれいな水で寒い地域にいるボラは冬ボラと呼ばれて、特定の人に重宝されているようです。

 

東京の川や海で沢山泳いでいるボラを釣る事はできるのか?

 

至る所で大きな魚であるボラがジャンプをしている訳ですから、簡単に釣れるのではないかと思っている方もいるかもしれませんが、ボラは簡単には釣れません。

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よくあるのが、ボラは動きが遅いですから、ボラ掛け針と呼ばれている大きな釣り針が3つくっついているようなハリを使って、投げ釣りでボラを引っ掛けるように釣り上げる方法が一般的です。

ただ、ボラカケの釣り自体が危険な事や、他の釣り人の迷惑になるため、最近ではあまり見られない釣りになっていますので、ボラを釣ろうと思ったらちょっと工夫が必要になります。

仕掛け自体はいたって簡単で、サビキと呼ばれるオキアミをエサとして疑似餌を使って釣り上げる方法でしたら、ゴカイやエビをつけて釣ろうとしても全く釣れなかったボラがあっけないほど簡単に釣れます。

飛び跳ねているボラを見れば分かりますが、かなり大きな魚ですから、アジや小さな魚を釣るためのサビキの仕掛けでは、ボラに破壊されてしまう可能性もあるのですが、ボラ自体は殆ど引かない魚ですから、ゆっくりと竿とリールで操作をすれば滅多にサビキが破壊される事もありません。

 

大きくてそこらじゅうで沢山見る事ができるボラを誰も釣らない理由について。

 

大きさで言えば、ボラの大きさはシーバス位の大きさがありますし、そこら中の川や海で頻繁に見る事が出来るのですが、実際にシーバスを釣っている人はいても、ボラを釣っている人はまずいないと思います。

シーバスとボラがいる場所というのは結構かぶっていますから、一人くらいボラを狙っている人がいても良いものなのですが、誰もボラを釣ろうとはしないのですね。

その理由が、ボラというのはルアーなどでは一切釣れない事や、ボラをサビキで釣って見れば分かりますが、確かに体が大きい分引きが重いのですけど、長靴や流木を釣っているような感じになり、殆どファイト自体してくれません。

シーバスなどとは異なり、ボラは釣り針を加えた時点ですぐにグロッキーしてしまい、諦めるのがとても早い魚だと思えば、分かりやすいかもしれません。

これでは釣っても面白くありませんし、ボラは大きいため、入れ物を用意する事だけでも大変であり、さらには持って帰ってもまずくて食べる事ができない点が挙げられます。

シーバスでしたら、引きを楽しむといった釣りをして、ハゼでしたら、小さな引きを楽しみながら、釣ったハゼを持ち帰って食べると美味しくいただけるメリットがありますが、ボラは全くそういったメリットがありません。

誰も釣らないから、そこら中で増えているボラなのですが、ボラが大量にうみつける卵からはボラの稚魚が沢山生まれてきて、それが東京で沢山見られる鳥のエサになっていたり、チヌなどの大型の魚のエサになったりしています。

東京では大型のチヌも見る事ができるのですが、チヌに関しては簡単には釣れませんので、見るだけの魚といったところでしょうか?

興味があれば、一度で良いので、ボラ釣りをしてみると良いかもしれませんね。


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Updated: 2015年7月11日 — 1:42 PM